NAO
目の前には…久しぶりに見た古賀さんが立っている。
「直樹君…久しぶり。」
涙を流しながら、少し微笑む古賀さんは少し年を重ねていた。
「こ…さん…」
かすれた声で呟いた。
「君が…直樹君?」
古賀さんの隣から聞こえる声。俺は声の方に顔を向けた。
そこにはーー。
古賀さんより、年上の男性ー…。
俺はジッとその男性を見ていた。
その男性は俺の前に来て
「初めまして、直樹君。私は愛の父親の園田 祐介です。」
そう言って挨拶をして来た。