NAO



 「愛の…親父…さん?」


 「はい。実は…キミのご両親から連絡をもらってね…」


 「直樹君…手紙…読んだんだって?」



 そう言って話してくる。


 俺はギュッと唇を噛み締めて頷いた。


 頷く俺を見た古賀さんは…。



 「祐介さん…あれを、直樹君に…」


 「そうだな…直樹君、これを受け取ってくれないだろうか?」



 そう言って親父さんは、小さな紙袋と赤い日記帳を渡して来た。



 「何…これ…」



 紙袋と日記帳を持った俺、2人の顔を見て呟いた。


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