NAO



 「その日記帳に…全て書いてあるわ。黄色いカードの事も…」



 そう言って話す古賀さん。



 「その紙袋は…事故に遭った日…キミに渡すプレゼントだった…」



 親父さんは目頭を抑えて涙を流した。


 愛が…俺に…プレゼント?


 持っていた紙袋に目を向けると…。



 「直樹…め…ごめんなさい…」



 お袋は俺の側に来て、泣きながら謝っている。


 何で…お袋が謝っているのか分からない。


 古賀さん達を見れば…何か知っている感じで泣いている。


 みんなはまだ…俺に…何か隠しているのか?


 そう思うと無性に腹がたってくる。


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