NAO
†夢



 「…ここは?」



 俺は暗闇の中に立っている。


 周りを見渡しても何も見えない。



 『アンタ何やってんのよ!』



 俺の後ろで聞き覚えのある声。


 俺は声のする方を見た。


 そこにはーー。



 「あ…い…」



 そう…俺の前には、会いたくてたまらなかった愛がいた。


 あの頃と変わらず…着くずした制服を着て。



 『ナオ…久しぶり。』



 そう言って…愛は可愛い笑顔を見せる。


 俺はたまらなく…抱きしめたい。


 この手で…愛に触れたい。やっと会えたんだ。


 俺は一歩足を踏み出したーー。


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