NAO



 包み紙に書かれたメッセージに涙が流れる。


 もっと…早く欲しかったー…。


 愛の手から渡して欲しかった。


 遅すぎるクリスマスプレゼントーー。


 たった一言…。


 “ありがとう”と笑って言いたかった。


 俺は右に付けていた、青いピアスを外して緑色のピアスを付けた。


 愛…これで一緒だな…。


 もう…離れる事はないんだ。


 そう思いながら部屋の扉を開けたーー。


 リビングにいる親父達の所に向かった。


 お袋は俺を見るなり謝ってくる。


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