NAO
それから、ソファーから立ち上がって…。
“ごめん!”と急に頭を下げて謝ってきた。
「えっなっ何?何で謝るんだ!?」
ワケが分からない俺。
「あっごめん。じゃなくて…あたし、福田 唯って言うの。」
「福田…唯?どっかで聞いたような…」
「愛にあたしの事聞かなかった?」
「愛…思い出した!愛の親友…」
「そうだよ。会うのは初めてだね。」
「あ…あぁ。」
前に、何度か話で聞いたぐらい。ここで、愛の親友に会うなんて思わなかった。
「あのさ…あたし…アンタに話さなきゃならない事があるんだよ。」
「俺に?」
“うん”と言って思い詰めた顔をしている。