NAO
今は弱い俺だけど…いつかきっと…強くなるから。
約束するよー…。
そう思いながら…唯の胸に顔を埋めて泣いたーー。
しばらく泣いていた俺達。周りは冷めたような目つき。
だけど…そんな事は気にならない。
横断歩道の横の花壇に腰を下ろした。
隣に座る唯は…ハンカチで涙を拭いている。そんな時…。
「思い出した!」
突然叫ぶ唯に俺は驚いた。
「なっ何だ?」
「あっごめん。これを渡さなきゃ。」
そう言って、バックをゴソゴソと探りながら取り出した。
“はい”と言って手を出して来た。
そこにはーー。