NAO



 「あ…い…」



 光に包まれた愛が立っている。


 俺は一歩、一歩、歩いていたけど…気持ちが先走って早くなる歩調ーー。


 気づけば…走って愛のもとに向かった。



 「あっ…愛…」



 緊張して声が震えるーー。



 「久しぶり…ナオ。」



 あの頃と変わらない可愛い笑顔。


 久しぶりのキミに…何を話して良いのか分からない。


 伝えたい事がありすぎる俺は…ただキミを見つめるだけ。


 キミの姿を…目に焼き付けたくてーー。



 「ナオ、黙ってないで何か答えてよ。」


 「あっ…ごめん…」



 謝る俺に愛はクスッと笑って。


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