NAO



 あたしは黙ったまま。



 『ナデシコ、俺で良かったら話聞くぜ。』



 優しい口調のナオーー…。



 「…ナオ…あんた…タイミング良すぎ」



 あたしはそう答えていたーー。



 『…今俺の事“ナオ”って呼んだ!』



 電話の向こうで、嬉しそうな声で答えるナオーー…。


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