悪魔で天使王子
「私も会長の事が好きです。」
そう言った瞬間会長の顔が明るくなって
あの天使の笑顔でこっちを見た。
久しぶりに見たその笑顔に
心臓がドキっと音を出して動いた。
『じゃぁ俺と付き合って貰えますか?』
会長は頭を下げて手を差し伸べてきた。
勿論私はその手を取った。
「喜んで。」
立ち上がった瞬間
ガタッ
「きゃっ。」
観覧車が動き出した。
『10分って結構早いな。』
いや。そんな事言ってる場合じゃないでしょ。
今のこの状況!!
会長が椅子に座ってて
その会長にお姫様抱っこされてる状況。
心臓破裂しそう。
会長だと余計に。
「会長。降ろしてくれませんか?
店員さんに見られたら恥ずかしいです。」