悪魔で天使王子




ガチャ

「菫何1人で喋ってんの?」


私は咄嗟に会長に布団を掛けた。



「うわああわ。

おねぇちゃん。

ノックしてから入ってよね。」



「何か隠してない?」



「何も隠してなんかないよ。」



「ホンとに?例えば男とか。」



「そそんな事は無いです。」

敬語になっちゃった。

ばれそう。


「怪しいわね。


その布団・・・。」


ヤバイ。

何とかしないと。

おねーちゃん変な所鋭いんだから。



「今から寝るからもう出て行って。」



「なんか臭う。

それ分かるまで出て行かなーーい。」



「それだったらおねーちゃんも臭うよ。

前、見ちゃったんだよね。

お父さんに電話で言おうかなぁ。」


お父さんは親ばかなんで
そんなこと知ったら大騒ぎだ。


「なっ何の事?

まぁ今日は部屋に帰ろうかな。」


へへっ。勝った。


そして最後におねーちゃんが


「言わないでね。」


と小声で言って出て行った。



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