悪魔で天使王子




じりじり俺様が迫ってくる。


私は左手を持たれたままずりずり後ずさる。




ドンッ


背中に壁が当たった。

もう逃げ道がない。


会長は構わず近づいてくる。


仕方ない。

私が会長を調教してやる。




会長の手が私の右手を押さえた。








「かいちょう・・・。」


上目遣い&ウルウル目攻撃


ちょっと前に先生にやったけど

効かなかった攻撃・・・。


しかーし

今回はこの間の様な失敗をしない為に

甘い声攻撃を追加したのだ。





『な、なんだよ。』


俺様の顔は真っ赤。

へへっ。効いてるな。



そして一瞬、


手を握る力が弱まった。

私はその瞬間を見逃さなかった。

逃げ出してドアの方向に走り出した。




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