To you ...
おじいさんが呟く。
「…君は優しい子だ。」
褒められてるんだけどいきなりで
何がなんだか分からない私は
頭に、はてなマークを並べる。
そしてそっとおじいさんの
掌が私から離れる。
またおじいさんの口がそっと開く。
「君は優しい子だ。
きっと向こうに何か忘れ物を
してきたようだね。」
うん、意味が全く訳が分からない。
また、はてなマークをこれでもかと
ゆうほど並べていく私。
「きっと君は今の状況が
理解できていないはずだね。」
当たり前じゃないですか。
別に褒められて嬉しくない
訳じゃないけど忘れ物って何?
ってゆうかその前にあなたは誰ですか?
「きっと今彼に会いたいんだろう?」
私の体はその言葉に反応した。