そらいろ◇すくーるらいふ
第一章
転校初日
一年の二学期からという微妙な時期の転校
ちゃんと学校に、クラスに溶け込めるか…
それが心配で私は廊下で何度も深呼吸した
「宮沢さーん。どうぞー。」
先生に呼ばれて扉を開けた
―瞬間
つまづいてこけた
笑い声があちらこちらから聞こえる
あぁ何で初っ端からこうなるんだろ?
まじはずいし…
「あのー宮沢さん?立てる?」
「立てます。大丈夫です」
「じゃあ自己紹介お願いね」
自己紹介って何言えば良いの!?
名前だけでいいのかなぁ
いいよねぇ
「宮沢真波です
えと…よろしくお願いします」
ぺこ、とお辞儀もしておく
「じゃあ宮沢さん、あの空いてる席に座ってね」
「あ、はい」
まだ緊張気味のまま席についた
前の席の子が振り向いて話し掛けてきた
「やっほー♪
ねぇ、何て呼べばいい!?」
明るい子だなー
友達になれたらイイナ
「えと、じゃあ普通に真波で」
「おっけー、真波ね
うちは佑綺。紫堂佑綺。」
「よろしくね」
「うん☆」
良かったー
友達になれたっぽいよ