恋夢

翔のほうを向くと

「見せてあげよか?」

翔がそう言ってまた
意地悪そうに笑った。


ムカつくけど.翔に見せて
もらうしかない。


「ごめん..見せて。」


「始めからそう言えって!」


翔が笑いながら私の机と
翔の机を合わせて教科書を
開く。



あ..中学の時も
こんなことあったっけ。



中学の頃と変わらない
優しい翔が隣にいて
無性に嬉しくなった。


「ありがとう。」


「おー。」
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