恋夢

「人いっぱいかなあ!!」
そう言う私に

「綾子.迷子になんなよ」
「勝手にうろうろすんなよ」

心配してくれる優しい
たい兄とひろ兄。

お兄ちゃんたちとの会話
に夢中になっていると
突然.外で急ブレーキの音が
聞こえた。

何事かと思って前を見た。

その瞬間.反対車線を
走っていた車が私たちの
車に正面からぶつかってきた。


そこまでの記憶しか
私にはなかった。

「はっ!!」と気付いた時には
私は病院のベッドに
寝ていた。


真っ白な天井を見て
何が起こったのか
分からなかった。
< 24 / 37 >

この作品をシェア

pagetop