恋夢
お父さんとお母さんの
お通夜とお葬式の日。
涙が止まらなかった。
「可愛いそうに...」
私とたい兄とひろ兄に
そう言ってくる人もいた。
可愛いそう?
お母さんとお父さんが
いないから?
「だったらお母さんと
お父さん返してよ!!」
私はそう叫んで部屋を出た。
ひたすら走った。
近くにある公園のベンチに
座った。お母さんとお父さん
と一緒によく来た公園。
「お父さん.お母さん...」
私はこらえきれずに泣いた。
しばらくすると後ろから
足音が聞こえてきた。
振り向いみると.そこには
翔が立っていた。