恋夢

家に帰る途中.私は
たい兄とひろ兄に言った。

「心配かけてごめんね..」

するとたい兄が

「綾子は1人じゃない。
俺達が一緒にいるから。」

って言ってくれた。

ありがとう。私は心の中で
お兄ちゃんと翔にそう言った。

家に帰ると.お母さんの
妹の陽子さんが

「もお〜。綾子ちゃん。
勝手に出て行かないでよ。
心配したんだから。」

ってちょっと怒った。

「ごめんなさい。」

「まあいいわ。綾子ちゃん
が帰ってきてくれて
安心した。ちょっと
3人ともこっちに来て。」

私とたい兄とひろ兄は
リビングに呼ばれ。

「3人とも.私の家に
住まない?最初は施設に
入れようって話にも
なってたんだけど
3人が離れちゃうかも
しれないし.それは
私も嫌なの。それに
私たちは前から家族
みたいなもんじゃない?」

私は陽子さんの言葉に
ただ驚いた。

「迷惑じゃないですか?」

ひろ兄が陽子さんに聞くと
陽子さんは優しく笑って

「そんなこと気にしないで。
お姉ちゃんが大事にしてた
子供たちだもん。私にも
あんたたちを大事にさせて?」

と言った。私は嬉しくて
また泣いた。

たい兄もひろ兄も
泣いているようだった。

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