【短編】甘々彼氏と彼女チャン
あたしは教室を飛び出した。
ウソ…。
ウソ…。
ウソ!!
拓実はあたしを好きでいてくれてるハズ!!
「優花!!どうしたの?」
「来美チャン…。あたし…。愛されてないの?」
「愛してなければ付き合わないんじゃないの?」
「そう…だよね…。」
拓実は好きでもナイ人と付き合うほどヒドイ男じゃない。
あたしがずっと近くにいたんだから分かる。
今日聞いてみようかな…。
「ありがと。来美チャン。」
「どういたしまして。授業始まるよ。行こ?」
「うん♪」
「後ね?純は優花が好きなんだよ?だからあんなこと…。」
そうだったんだ…。
知らなかった…。
でもあたしには拓実がいる。
断らなきゃ。