半妖時雨
『……失せろ』
影を睨んだ…
『ひざまである、ひめカットのふかくあおいかみのけ…
そらみたいなあかるくあおいめ…』
『長々と…五月蠅い!!…失せろと言った。聞えないのか。』
晴氷は感情を押さえながら怒った。
月は弱々しくその影を映し、また口を開く。
どうやら晴氷の言葉は聞えてないようだ。
『あぁ…いまいましい…そのきゅうけつきみたいなきば…』
ガルルルル…
晴氷は今にも喰い殺すような勢いだ…