茜空の下で
私は思わずときめいてしまった。
(なんで私、昨日会ったばっかりの人にときめいてるのよ!?)
「おい紗耶、行くぞ!!」
そういうと、祐樹は自転車を漕ぎ出した。
「待ってよ!!」
私はまた昨日のように、祐樹の背中を追いかけた。
学校に着くと、早く着きすぎて教室に誰もいなかった。
「俺さ、中学の時からいつも一番乗りなんだよ♪誰もいない教室ってよくね?」
確かに、騒がしい教室と違って見えた。
「うん、そうかも。」
「だろ?」
なんか、祐樹の以外な一面を見た気がした。