苺のかおり
別れと出会い
「別れてくんね?」
それは初めて告白された人に何回目か分からない、
別れを切り出された。
「はっ?」
突然の出来事でビックリした。
彼氏の名前はタカシ。
タカシとは一年も付き合っていた。
「ちょっと!まってよ!今更…」
葉月 結衣
高校二年生。
そこらへんにいる普通の高校生。
高校生にとって一年は長い月日。
「お前さ、ウザイんだよ。付き合ってて疲れたんの」
この一言で私の勘忍袋の緒が切れた。
「あっそ。もういい!!タカシとなんか付き合わない方よかった!さよなら」
ブチッ
タカシからもらったネックレスを投げ付けた。
トコトコ…
「あっれー?結衣?」
聞き覚えのある声に呼ばれて後ろを振り向いた。