苺のかおり
「あっ留華ー!」
親友の石垣 留華
同じクラスで仲良しな女の子。
結構面食いで何回も男と付き合ったことがあるらしい。
しかもモテる!
「どうしたのー?すっごい怒ってるし、なんかあった?」
う゛っ…
こういうことはすぐ分かる子なんだから。
「タカシと別れた」一言だけボソッと言った。
「タカシ君って!一年付き合ってた?!なんでー??」
留華はビックリしていた。
それもそうだよね。ずっとノロケ話をしてたんだから…。
「なんか、ウザイって。疲れるって…」
本当ムカツク!
さっきの感情がまた込み上げてきた。
「うっそー!!最悪じゃん!でもよく平気でいられるね」
「うん、まあね。怒りの方が大きいし」
そうだ。
悲しくなんかない…
あんな奴、あれほど言ったって足んない程だし!
「まあ、結衣らしいけどねー」
そんなの分かってる。
いつも自分から告白して
相手に何回振られたことか…