抜けないリング~先生の薬指~
世の中の女子高事情は知らないが、我が女子高は新しく赴任してきた若い、しかも男に日々期待しているもので。
定年間近のおじちゃん先生だったり、とかく厳しいおばちゃん先生なのが常日頃。
だからなのだろうか。
今回の先生は好感触のようだ。
更に私のクラスがどことなく騒々しいのは、そんな彼が副担任になるという情報がたった今入ってきたから。
新しくこの学校に赴任してきたので、真っ先にお近づきになれる絶好の機会とも言えよう。
どの子も淡い桃色の生活を夢見ているのに、なかなか訪れなくてフラストレーションが溜まっている。
そんな彼女達にとって、相手が教員でも少しは目の保養になるものだ。