【幼なじみの恋愛事情】
「ごめん、ちょっと近くのコンビニ行ってジュース買ってくるね」

「じゃあ、みんなの適当によろしく」

優馬は、花火を両手に持ちながら言ってきた。

「うん、じゃあ行ってきます」

私は、コンビニとは逆方向の学校前の公園まで走って向った。

でも、その道のりは長く感じられた。

長く、長く……。

いつもは、5分でつく道なのに。

なんで、今日はこんなにも長く感じるのだろうか。

―――ドクン、ドクン

心臓の音だけが早く進んでいく。

どうしてだろう。

このとき、私は気づいていたのかもしれない。

森本くんが、どうして呼び出したのか。

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