【幼なじみの恋愛事情】

★美里side

私は、森本くんの本当の気持ちを聞いた。

そうして、美鈴たちが嫌うのかもわかった。

けど、私は過去なんか気にしない。

今を生きるんだ。

森本くんは、もう2度とあんなことはしないと思う。

だって、森本君だもん。

私がいじめられたら、きっと助けてくれる。

私が悩んでたら、きっと悩みを聞いてくれる。

同じ過ちは、二度としないと思う。

「森本くん……」

「ん?」

目をそらしていた森本くんは、私の方を向いた。

「私ね、過去なんかどうでもいいと思う。私にね、辛い過去を話してくれてすごくうれしいよ。私もね、森本くんのことが好きなんだ。最初は、翔か森本くんのどっちが好きかわからなかったんだ。けどね、森本くんの優しさがものすごく私の心に響いたの。私、この人なら一緒の道歩んでもいいなって」

「……ありがと」

森本くんは、ほほ笑んだ。

「だから……これからもよろしくおねがいしま……んっ」

私は、一瞬口がふさがれた。

「こちらこそよろしく」

そういうと、森本くんは私の方に近づいて、もう一度キスをしてきた。

私は、そっと目を瞑った。

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