【幼なじみの恋愛事情】
次の日、私は何もなかったかのように翔に話しかけた。

翔もいつものように応答してくれた。

まーくんとも普通に話した。

「つか、いつの間に翔と仲直りしたわけ!?」

みんなが聞いてくる。

「別に、ケンカしてたわけじゃないし。ただ、話さなかっただけだよ?」

私は、笑顔で言った。

翔の方を見ると同じことを言っていた。

やっぱり、【幼なじみ】なんじゃないかなって思う。

変な考えだけど。

厳しい研修にも耐え、最後の夜はキャンプファヤーを行った。

このキャンプファイヤーは、付属校の伝説のひとつに称するもの。

キャンプファイヤーで最後のフォークダンスを踊ったものは、【永遠の愛で結ばれる】というものだ。

しかし、それはただのジンクス。

フォークダンスは、3回あり3回とも別の人と踊ることになる。

運命的に好きな人と最後を踊ることになったら…

それは、【永遠の愛で結ばれる】のかもしれない。

私は、最初順番的にまーくんと踊ることになった。

ということは……

まーくんとは、【永遠の愛で結ばれない】ということなのか?

それもおかしい話だが…、

「ジンクスは、信じないよね?」

まーくんと踊っている最中に言われた。

「うん、信じないよ」

曲が終わり次の人へ。

そして、3人目……。

【永遠の愛で結ばれる】運命の人は……



「よろしく」



翔だった。
< 134 / 150 >

この作品をシェア

pagetop