【幼なじみの恋愛事情】

★翔side

自己紹介が終わると、男子が一斉に俺の所にきた。

「なあ、お前って中体連の全国大会で最優秀選手に選ばれた奴だろ?」

内心、慣れ慣れしく話しかけてこられて驚いたが、いつもどおりに対応した。

「ああ……そうだけど」

「やっぱな!!俺、優馬」

馴れ馴れしいやつは、優馬というらしい。

第一印象は、明るくイケメンオーラ全開な奴。

「俺は、浩史!!」

美少年で、メガネをかけていて、いかにも秀才って感じなのが浩史。

「俺の名前は、春馬。優馬の弟」

顔が、優馬とそっくりなイケメン君の春馬は、兄の優馬よりもしっかりしてそうだ。

そんな感じで、俺たちは仲良くなった。

「つかさ、お前……あのめっちゃかわいい子とどういう関係なんだよ?」

めっちゃかわいいコ……みーか。

「あいつは、幼なじみ。つか、お前じゃなくて翔でいいよ」

「おーじゃあ、翔で」

「でも、幼なじみって言ってもキスとかしちゃってるんでしょ?」

さらりと秀才の浩史が口にした。

「……ん」

俺は、コくりと首を縦に振った。

なるべく、昨日の出来事は忘れたかった。

頭よりも先に体が行ってしまった。
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