【幼なじみの恋愛事情】
俺がひとりで、納得している間話は進んでいた。

「翔ってさ、彼女いないの?」

春馬が、ニヤニヤしながら聞いてきた。

「いない。彼女作る気ねーし」

つか、みーがいるから彼女なんていらないし。

「だろうな。あんなかわいい幼なじみといつも一緒じゃ……彼女作り気にもならないでしょ」

優馬は、テンションをあげてしゃべっていた。

「別に、あいつそんなあいつかわいくねーよ。ただのおばさんだよ?人の部屋来たら、すぐ片付けし始めるし」

性格のギャップに惹かれたのかもしれない。

「いいじゃん、そんな家庭的な女の子。俺、タイプだな」

予想通り、浩史が発言した。

「告っても、無駄だよ。あいつ男を切り落とすから。小学校の時からずっと告られてもすぐに振ってるし。たぶん、切られた男は……37人かな」

そう軽々発言したが、3人は大きな声を出した。

「えっ―――!?37人!!!!!」

「ああ。たぶん……」

「いや、37人ってこのクラスの男子の人数より多いぞ?」

「つか、そんなモテる奴と幼馴染とかいいよな」

「でも、翔もモテただろ?何人女を切った?」

「いや……それは……」

何人だろうか……。

―――キーンコーンカンコーン

チャイムがなったと同時に、担任が教室に入って来た。
< 21 / 150 >

この作品をシェア

pagetop