【幼なじみの恋愛事情】
8人で、歩いて見慣れた景色を通って行く。

「ねえ、どこ行くの?」

私は、美鈴に問いかけた。

「ケーキ屋さんだよ。すごくおいしくてね」

そう美鈴が言っている間に目的の場所に着いた。

私と翔は、顔を見合せてしまった。

そのケーキ屋さんは、まさかの……翔の家だった。

「「おばさーん、こんにちは~」」

私と翔を除いた6人が、ドアを開けて店の中に入った。

私と翔は、そのあとを黙ってついてきた。

だが、おばさんに一発で見つかってしまった。

「あらっ!?翔とみーちゃん!!どうして?って、もしかして……お友達?」

翔は、こっちを見て返事がしたくないというのを目で伝えた。

「はい♪今日から、この6人と友達になりました♪」

私は、いつものように笑顔で答えた。

だが、6人は全く理解ができてないらしい。

「っは?ちょっと待って。もしかして、このケーキ屋さんって、翔の家?」

「……ああ」

翔は、めんどくさそうに答えた。
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