【幼なじみの恋愛事情】
「今年は、同じクラスになるといいね」

「……ああ。たぶん、同じクラスじゃない?二人とも、内申点一緒だしスポーツ推薦だし……」

「そうだよね♪私、翔がいなかったら一人だもん!!」

「……俺もだけど」

翔は、そういって校門の前で足を止めた。

深く深呼吸をした。

「行くぞ」

「うん」

翔は、小さい時からずっと入学式になると深い深呼吸をして学校に入った。

たぶん、緊張をほぐすためだと思う。

クラス表が書かれた掲示板には、人だかりができ背の小さい私は何もできなかった。

翔は、クラス表を見て私のブレザーの裾を引っ張った。

「行くぞ」

そのままスタスタと一人で歩いて行った。

「えっ!?ちょっと待ってよ!!私のクラスは~!!」

私は、走って翔の所まで向かった。

「ん……16HR」

「翔は?」

「……同じ」

「やった~!!今年は、同じクラスだね♪」

私は、ニコニコしながら翔と教室に入った。

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