【幼なじみの恋愛事情】
俺は、すぐさまみーの手首を掴み教室の端へと進んだ。

「あのさ、文化祭一緒にまわってくんない?あいつら、好きな女子とまわるんだって。だから」

そう言うと、みーは、笑顔でOKしてくれた。

よっしゃー!!

心の中で、大きく叫んだ。

俺は、そのまま表情を崩さず男子軍団の中に入った。

「何、お前さ~おちびちゃん呼びだしちゃって。もしかして、ベストカップルコンテストに一緒に出ようなんて話してないだろうな?」

ベストカップルコンテスト……?

たしか、みーが受験勉強の時にそんなようなことを言っていた気がする。

「別に、あいつと付き合ってるわけじゃねーし……って、お前出るの?」

優馬は、出る感じのイメージだが……加奈子は全然出る感じのイメージがない。

「当たり前じゃん!!コンテストでな、優勝したらそのカップルは永遠に結ばれるんだよ!!」

優馬は、いつも以上にテンションが高かった。


―――永遠に結ばれる

小さいとき、いろいろなジンクスをみーと一緒にやった気がする。
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