【幼なじみの恋愛事情】
俺らがまだ幼稚園の頃。

「ねえ、翔ちゃん?幼稚園終わったらさ、一緒に丘の上公園に行こうよっ」

みーは、そのころはまだ俺とそんなに身長さがなくツインテールをしていて肌が白いかわいい女の子だった。

幼稚園が終わり、母さんたちと一緒に丘の上公園に行って、公園の真ん中にある大きな木の下で約束を交わした。

【大人になったら、結婚しようね】

……と。

この公園の大きな木の下で、願い事をすると叶うというジンクスが昔からあったようだ。

俺の両親も、みーの両親もそのジンクスで結婚したと小さい頃言われた。

俺の両親は、高校生時代から付き合い、桜の花びらが舞っている中で約束したらしい。

みーの両親は、中学時代から付き合っており、秋の季節で落ち葉の色合いがきれいな頃に約束したみたいだ。

俺らは、夏の気が青々しいときに約束をした。

この約束は、本当に叶うのかなと小さいながらに思っていた。
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