【幼なじみの恋愛事情】

★美里side

私は、涼しい屋上で眠ってしまった。

気がつけば、夢の中。

それは、私と翔が手をつないで歩いていた幼い時の夢。

木の下で約束をした場所にいた。

懐かしいな。

そう心に思っていた。

翔のことが、好きとカまだわからない。

だって、自分の気持ちが分からないから。

翔の気持ちは、どうなのかもわからない。

時々、意味不明な行動をするし……。

翔とは、幼馴染。

いつも、そう思っていた。

翔にとっては、ただの肩書であって……

本当は、私と居たくないのかな。

本当の恋を知らない私にとって、恋というのは道の世界だった。
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