【幼なじみの恋愛事情】
疑問を抱きながら、お弁当の時間が来た。

いつもの8人で、食べているが翔はずっと寝たきり。

「翔、食べないの?」

目の前に座っている翔に反しかける。

「……いらん、眠い」

そう言って、また寝た。

最近の翔は、どうかしてるよ。

「イケメン、最近ずっと寝てるよね」

美鈴が、卵焼きを食べながら言った。

「コイツ、レベル高いから先輩たちと一緒に練習しててさ、少しでも失敗すると自分が悪いとか思って、毎日部活が終わっても一人シュート練したりドリブルをしたり、すげー頑張ってるんだよ。もう少しの間、ほっといてやってくれないか。美里も、少しこいつのコイツのこと見守ってくれてやれ。多分、コイツの元気の源はお前だから」

優馬にしては、いいことを言っている気がした。

去年もそんなことを言われた気がする。

その言葉が、やっと重く感じられた。

私は、翔をずっと見守るそう心に誓った。


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