【幼なじみの恋愛事情】
みーは、くしゃみをしながら俺にいろいろと話した。

「あのね、くしゅん……、最近さ翔と一緒に登下校しなくてさみしかったんだから……くしゅん」

「お前、カゼ引いてるんじゃねーの?」

「大丈夫!!ただの鼻炎だから……くしゅん」

とは、言っているもののみーは、くしゃみを連発した。

「今日、おばさんは?」

「うーん……仕事、遅くなるだって」

「カゼ引いたんじゃねーの、心配だったら俺の部屋で寝てれば?」

「うん…、でも大丈夫……くしゅん」

みーは、珍しく優しくほほ笑んだ。

みーが、やさしくほほ笑む時は大抵熱がある時だ。

「無理すんなって」

みーは、コクリと首を縦に振った。

結局、俺の部屋で寝ることになった。

「タオル」

「ありがと」

沈黙が流れる。

なんだか久し振りだとドキドキしてしまう。

姉貴のパジャマを渡し、みーは着替えてそのまま俺のベットで寝た。

おでこに手を当ててみると、やっぱり熱があった。

みーが、寝ている間に濡らしたタオルをみーのおでこに当てて俺は、自分の机で勉強した。
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