【幼なじみの恋愛事情】
『まあ、お前と俺の素直の出し方は、違うけどさー本気であいつのこと好きだったらずっとそばにいてやれよ。じゃなきゃ、いつか取られるぞ』

この意味深な発言が、妙にひかかった。

「それ、どういう意味?」

『別に、意味はねーよ。ただ、美里はモテモテだからさあ。いつか、取られちゃうかもよっていう、忠告。まあ、お前もモテモテだけどな』

要するに、俺のライバルはたくさんいるということか。

まあ、相手にならねーけど。

「忠告どーも」

そのとき……

「しょお~?どこにいるの~?」

隣から、みーの声が聞こえた。

ヤベー。

『何、お前もしかして……美里といたのか?』

「ちげーよ、ただコイツが風邪ひいたから寝かしてやっただけ」


『ふーん、まあお邪魔になるから……また明日』

そういうと、電話が切れた。

わけのわからん奴だ。

「何?」

一応、みーに返事をする。

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