【幼なじみの恋愛事情】
数学のテストは、ほとんど解けずに、授業が終わり気がつけば、部活の時間だった。

一年のうちは、ずっと球拾い。

けど、ある程度練習はさせてはくれる。

「美里、どのくらい続くかラリーしよ」

そう言うのは、鈴木先輩。

背が低く、超がつくほどの美人。

幼稚園から付属という超お嬢様。

「はいっ」

私は、大きな返事をしてジャージを脱いでコートにたった。

「いくよ」

「はい!!」

そして、ラリーが始まった。

何回続いたかは、わからないがラリーというのはいいものだと思う。

お互いが、気持ちが合わなきゃ絶対に続かない。

お互いの気持ちが重なり合うテニスにとって、重要な役割をしているかもしれない。

ラリーが終わると、先輩が私に話しかけてきた。

「さすが、美里ね。全国優勝だけ、あるわね。まあ、うちらが引退したらあなたがエースになるのね。また、全国優勝しなさいよ」

「はい」

本当に、鈴木先輩は憧れる。

なんで、あんなにキレイしあんなにテニスがうまいのだろうか。

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