【幼なじみの恋愛事情】
部活が、終り片づけをしていると剣道場で一人素振りをしている森本君を見つけた。

私は、急いで片づけをし森本君の所に向かった。

―――コンコンッ

窓を叩くと、すぐに森本君は気づき開けてくれた。

「素ぶりかんばってるねっ。はい、ジュース」

私は、自動販売機で買ってきたスポーツドリンクを差し上げた。

「ありがと、そっちもお疲れ」

「ありがと」

目が合って、またほほ笑んだ。

「あのさ、アドレス教えてくれない?」

森本君は、携帯を出してきた。

「いいよ」

赤外線で、アドレスを送った。

なんだか、よくわからないけどメアドを聞かれてうれしかった。

そのあとも、他愛のない会話をして途中まで一緒に帰ることになった。

「浜辺さんって、ずっと渡辺君と一緒?」

「そうだよ、誕生日が一緒でさ生まれた時からずっと一緒。なんかね、今は双子のお兄ちゃんって感じだよ」

「今はって?」

「うーん、昔はね好きだったんだあ。翔のこと。でもさ、翔ってイケメンじゃん?だから、自分とは釣り合わないんじゃないかなって思って」

「そうなんだ、でも……浜辺さんは可愛いと思うよ。女の子として」

森本君は、頬を赤らめながら言った。

「お世辞をありがと。あっ、家ここだから!!今日は、送ってきてくれてありがとう。じゃあ、また明日ね」

「うん、また明日」

そう言って、私は家の中に入った。

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