シャウト!!!
「あ、止まった。」
口笛はすぐに聞こえなくなってしまった。
結局何を運んできてくれるでもなく、私は無意識に走り出した自分が恥ずかしくなった。
今日何度目だかわからない溜め息をつき、私は学校を出た。
寄り道をする気にもなれず、まっすぐ家まで自転車を走らせる。
耳につっこんだイヤホンからは、適当にiPodにいれた好きでも嫌いでもない流行りのJーPOPが流れる。
家につくまでにいくつかの曲を聴いたけど、いつもより更につまらなく感じた。
今日聴いた口笛の、なんともいえないノリのいいビートが忘れられなくて、なんだか不思議な気持ちになる。
「あれ、なんて曲だろ。」
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