思い出に変わる時・・・・
『????』


何故私は大嫌いだった藤田と手を繋いで帰って来たの?!


本当に付き合う?!


『いやいやっ=3 アイツの事だから、明日になったら嘘っ~とか言いかねない!』


私は本気ではないだろうと思いつつも、


あまり嫌な気はしなかった。


次の日の朝…


「行ってきます~」


玄関を出たら…


自転車の後ろの席に座って藤田が待っていた。


「おはよう~」


「おはよう…」


「なっ・・・ 何してるの?!」


あまりにも普通に挨拶をする彼に唖然とした。


「迎えに来た!」


「・・・・。」


「うちに来るくらいなら学校に着いてるのに…何で?!」


藤田は、少し笑って人の話しを全く聞かずに歩きだした。


私は走って追っかけて後ろを歩いた。


「手…」


藤田は手をつなごうと手を差し出す。


私は制服の袖を長くして手を出した 。


その手を彼は満足気にギュッ=3と握る。


手をつないで学校に到着した私達を先輩も同級生も後輩も…


皆が私達を見ているような気がする・・・


私ですら不思議な光景…


まだ中学生の私達の中では、誰がだれと付き合った…とか、


誰が誰に告白した…とか、


噂が広まるのはウルトラマッハ=3


下校時間には全校生徒が知ってるのでは?!


という勢いで噂は広まった。



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