思い出に変わる時・・・・
「・・・・・じゃ いい。」


祐はそれだけ言って立ち上がった。


『怒って帰るの ? 』


「俺がそっちに行く=3 」


祐は怒りながら私の横に座った。


『祐も私と同じ気持ちなの・・・・ 』


「何で隣に座るの?  寂しいの? 」


何となく恥ずかしくなってはぐらかした。


「お前が寂しいんでしょ! 」


「えっ?! 」


私は祐のその言葉にドキッとした。


祐と別れてから・・・・・私はずっとずっと寂しかった。


「寂しい・・・・ 」


小さな声でそう言った。


「そう言えばいいのに~。」


祐は私を引き寄せて抱きしめる。


寂しいという言葉を口にするのが精一杯の私と違って、


祐はいつも余裕がある。



恋愛はすごく好きになりすぎた方が負けなんだ・・・・・



私の頭の中が勝手にそう決めていた。


「祐が卒業してから・・・・・祐が私の前からいなくなってから寂しかった。 」


簡単に私を抱きしめてしまう祐に腹が立って、少しだけ心のうちをバラした。



「俺も寂しかった・・・・ョ 」


思わせぶりな奴なのか、本心なのか・・・・もう全く分からない


「思わせぶりなこと言わないで=3 」


「1年間なんの連絡もくれなかったくせに、寂しかったとか言う ?! 」


「 お前も俺に一度も連絡してこなかっただろ# 」


確かに言われてみればそう・・・・


< 100 / 138 >

この作品をシェア

pagetop