思い出に変わる時・・・・
私も一度も連絡しなかった。


でも・・・・祐のお母さんに「別れて! 」って言われてから怖くてできなかった。



「だって・・・・ 」


「だって・・・・何 ? 」


「ううん・・・・ 」


祐は何も分かっていない・・・・・村上の事も、電話できなかった事も



村上と別れたならば別れたと言ってくれれば・・・・


『そんな簡単な事でもないか・・・』


「祐・・・・。」


「・・・・Um・・・? 」


今なら言えそう・・・


ワガママついでにKissして欲しいって目で祐を見た


「何? 」


『気づいて・・・・・ 』


私の思い切ったアイビーム攻撃は空振り・・・


祐は付き合っていた時と全く変わらない態度。


別れた事や、すれ違った事も何もなかったかのよう・・・・。


空振り三振の私は下を向いたまま黙った。


祐は・・・・・


「クスッ♪ 」


少しだけ笑って、


下を向いた私のアゴに手を置いて、


祐の顔は少し傾いた。



Kissする少し前の祐が首を少し曲げる仕草・・・・大好き


私を今でも好きと言ってくれてるみたいで・・・・。


「祐・・・」


私は祐の肩に腕を回して、


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