思い出に変わる時・・・・
恋愛に関しては私の脳はしっかり学習していた。



春休みに入って何日かしてから、梓ちゃんから電話がかかってきた。


「買い物行こうよ !」


梓ちゃんと待ち合わせしてブラブラと買い物に出かけた


2人は高校デビューに向けて、しっかりお好みの服を買い込んだ


「彼氏作るぞ~ 」


梓ちゃんは気合を入れてお買い物。


私も負けてはいられない と


「藤田を忘れて新しい恋をするぞ~ 」


何だかよく分からないけど、梓ちゃんの勢いに釣られてそんな気分になった。


過去に縛られず前を向くぞ =3


2人は両手に紙袋を持ってプリティーウーマンしながら駅に着いた。


「お茶行く? 」


「そーだね~ 」


2人で駅の近くにある可愛いOPEN CAFEに向かって歩き出した。


「あっ!!! 」


私は心臓を鷲づかみにされるほど驚いた


『何でここに・・・ 』


「どうしたの? 」


梓ちゃんは急に立ち止まった私に言った。


「祐・・・・ 」


梓ちゃんと私が降りた駅は祐がよく利用する駅ではないはずなのに・・・・


こんな人ゴミの中でも祐の姿を見つけ出せてしまう・・・・


今、新しい恋を見つけようと心に誓ったばかりなのに


何故わざわざ今現れるの?!


私は祐の方に近づくでもなく、その場に立ちすくんでいた。


「菜緒~声かけないの ?! 」


「早くしないと、どっか行っちゃうよ=3 」


「・・・・うん。」


< 106 / 138 >

この作品をシェア

pagetop