思い出に変わる時・・・・
「菜緒ちゃん、今日気に入った奴いなかったの?」


「・・・・・。」


「皆、格好いい人ばっかりでしたよね~」


「で、気に入った奴は?」


「・・・・格好良すぎてハードルが高そうで=3」


「じゃ  俺は?」


「えっ?」


「俺はダメ?」


「ダメって・・・・どういう意味ですか?」


「俺と付き合ってよ!」


「?!」


「そんな=3  そんなに簡単に?」


「何で?  俺菜緒ちゃん気に入ったから声かけたんだけど~」


「好きでも無いのに付き合うんですか?」


「付き合ってから好きになってくれたらいいよ~」


『付き合うって・・・・・』


付き合うってどんな感じだったけ?


『付き合う』の言葉を聞いて目の前の相手を知ろうという気持ちが一気に冷めた。


「好きにならなかったら?」


「案外俺モテる方なんだけどな・・・・。」


「モテるのに何でわざわざ私なんですか?」


「その答えは・・・・・ 一目惚れ!!」


「・・・・。」


「とにかく嫌じゃないなら付き合って=3  俺がんばるから~」


私の答えに喬さんの顔が一瞬曇ったもののスグに機嫌は直っていた。


何も言わない私の手を握って、


「明日何時に学校終わる?」


「・・・・・15時くらいかな。」


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