思い出に変わる時・・・・
有希ちゃんは少し口をとがらせ気味で言った。


帰る時間。


いつもの通りタラタラと数人で門に向って歩いていたら、


正門の周りでキャーキャーと女の子の塊が騒いでる。


「あっ!!!」


喬さん=3


私は友達数人を放っぽって門に向ってダッシュ=3した。


『あぁ・・・・・  やっぱり・・・・』


門によっかかって立っている喬さんはウルトラ級に目立っていた。


『女子高には刺激のキツイ容姿よな。。。』


「喬さん=3」


私は小さな声で呼んでみた。


「・・・・・?  菜緒ちゃん!」


『もぉ!!!  小さな声で言ったのに=3』


周りにいた女の子達は、喬さんの視線の先をたどるようにいっせいにこちらを向いた。


たどった先に・・・・  私。


『怖っっ=3』  メチャクチャ  ガン見されてる!!!


「ごめんね~  かなり見られてるよね=3」


「みたいだね!女子高の前に男子校の制服ってそんなに珍しい光景でもないのにね!」


『・・・・喬さんって天然?!   アナタ一般的に見てかなりイケてますよ=3』


「そっ・・・・  そうだね=3」


とにかくこの場から去りたくて、


「行こう=3」


早足で歩き始めた。


喬さんのコンパスでは普通の速さなのかスグに追いつかれた。


「あ~~~~~~~っ!!!」


後ろから大きな叫び声が・・・・・


『ヤバイっ!!  見つかった=3』




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