思い出に変わる時・・・・
冷やかしの言葉が頭上で飛び交って私の言葉はかき消されていた。



桃香ちゃんは「やった~」とばかり喬さんの膝に手を置いて話し出し



私の隣の人は私の肩に手を回して大きな声で話してる



喬さんの視線は無表情に私にむいたまま・・・・



バッ=3



膝の上の桃香ちゃんの手を振り払っておもむろに立ち上がった。



狭い中をすごい勢いで私の所に来たかと思ったら、腕をグッと掴んで部屋の外に連れ出した。



「菜緒ちゃんさ、あんな事言われても何も思わないの?!」




「桃香ちゃんの告白?」



「・・・・・。」



「喬さん格好いいから=3」



「それだけ?」



「桃香ちゃんも喬さんを前にテンション上がってるだけだろうし~」



笑って答える私に



「俺はムカついてるけど#」



「俺じゃない奴の隣に座るだけでもムカついてるのに肩まで組まれて浮気って=3」



「お友達もノリで言ってるだけでしょ~」



「ノリだろうが冗談だろうが黙ってんなよ#」



「他の奴に笑いかけんなよ!!!」



バッ=3



「あっ・・・・。」



喬さんに思いっきり引きよせられた。



抱きしめられた腕の強さでどんなに喬さんが怒ってるのかが伝わってくる



「喬さん・・・・・。」



体が少し離れたと思ったら



「うっ・・・・・。」



喬さんのkiss



まだ怒ってる


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