思い出に変わる時・・・・
喬さんよりも1日早くテストが終わった私は、


『いつも迎えに来てもらってばっかりだから今日は行ってみよう~』


ビックリさせるつもりでメールはしなかった。


男子校の門前に女子高の制服は・・・・かなり目立つのかも


出てくる人全員にジロジロみられているような気がする。


チラホラ生徒が帰り始める生徒が見えるのに喬さんからのメールはないし。。。


何人かの女の子達の姿も見え始めた。


『私みたいなのが他にもいるんだ~』


女子高の出待ちがあるんだから男子校の出待ちがあってもおかしくないかぁ~


私は自分と同じ事をしている女の子を見て、仲間に出会えたような気がして


つい笑ってしまいそうになった。


e~喬さん


今終わったからそっちに行くね~


e~菜緒


早く出て来て=3


e~喬さん


出て来てって?


e~菜緒


お迎えに来てみました♪


e~喬さん


うっそぉ~マジで?!  スグ行く=3=3=3


hu hu hu ~


『待ってるのって案外ワクワクして楽しい~』


走ってくる喬さんの顔を想像しながら何分かが過ぎた。


「奈緒~~~~~~~~」


すっごいスピードで大きな声をあげて走ってくる喬さん!


「何で~~~~~?何で来てくれたの?!」


体当たりされそうな勢いで


息を切らせながら私の肩を掴んだと思ったら


「どうしたの?  何で?!」


「早く終わったから来たんだけど、いけなかった?」


「ううん、超 超嬉しい!!!」


「変な野郎共に声かけられなかった?」


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