思い出に変わる時・・・・
私はブチ切れて、


「ウザイから帰る…」


先輩達を置いて先に教室を出た。



「俺らも行く~」



何人かの先輩が後ろから着いて来た。



カシャ=3 カシャ=3



まだ回ってくるはずではない足音が早くも私の後ろに…



『何で?!』



「帰るの~?」



後ろを歩く先輩達と話し始めた。



私は目が合うのすら嫌で、そそくさと先に歩いた。



「先に行くなよ~」



何人かの先輩達が後ろから走って追っかけてくる…




初対面の感想は最悪 ・・・



それから何度となく顔を合わせる機会があったけどムカツク奴だから完全に無視!!



3年で部活が引退に近付くにつれて、彼は私達の溜り場に顔を出すようになってきた。



「最近何でアイツが来てるの?!」



私は不機嫌に先輩に言った。



「引退近くだから時間ができたからでしょ~」



「何でそんなに嫌いなの?」



先輩の突然の質問に…



『自分でも分からない・・・・』



ただ視界に入ってくるだけでイヤなだけ。



「帰る…」


私は藤田が部屋に入ってくるとあからさまに早く帰る。



「何で?!」



先輩に引き止められても無視して先に帰っていた。



私達2年は転地学習に行く日が近付くにつれ、



同じ学年カップルがここぞとばかりに誕生する 。



毎日が告白バトル



人気の男の子争奪戦が繰り広げられている。


ふと気付くと…


私は先輩達とばかり遊んでいたせいか、生意気だったからか同じ学年って…


と思っていた。


仲良しの友達は皆さんいつの間にやらLove×2になって少しうらやましかったり


旅行中はクラスの友達と思いっきり盛り上がった 。



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