思い出に変わる時・・・・
「まだ!」


無愛想に答える。


ドカッ=3 ドカッ=3


3年の残りが騒ぎながら帰って来た。


『あ~~また藤田がいる・・・』


「早く帰ろう…」


私は違う方を向いて呟いた。


私にとって溜り場は、楽しい所だったのに藤田が頻繁に現れるようになってからはウンザリ…


入れ違いで帰ろうとしたら、


「お前~俺の事、生意気に避けてんの?!」


藤田は私の前に立ちはだかった。


身長178cmで前に立たれたら、


通り抜ける事もできず、よけて通ろうとしたら抱えられてリビングまで連れ戻された。


「やめてよ~!!!」


大声で叫ぶ私を放してはくれず、宙に浮いた足をバタバタさせて


「放して~~~」


私は何度も叫んだ=3


「・・・・・」


藤田は笑いながら私を抱えたまま皆の前に行った。


「放してくださいと言わないと放してあげない~~~」


ウルトラ級にムカツク~#


『何で私が?!』


「重いから早く言え=3」


「重いなら早く降ろしてよ!!!」


「先輩にそんな言い方してるようじゃー放してあげれません~」


藤田は勝ち誇った顔で言った。


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